古民家再生計画 その1 民家再生にあたって

民家再生にあたって

土間から座敷方向を撮影(内部の掃除後)

古民家再生を始めるにあたり、この建物の価値はどこにあるか考えた。「このままでも住みたい」自分が相談した設計士さんには、当初このようにも伝えていた。しかし、設計士として立場から帰ってきた返事は、「このまま住んで、あるいは中途半端に直して、30年程度でガタがきてしまっては困る。」

設計士さんからは、要望事項に優先順位を付けたうえで、提示してほしいと言われた。始めて、設計士さんに会ってから、基本となる要望事項を2か月くらいでまとめた。場所や要望の種類別に1~31番目までの要望をまとめた。上位1~3は、次のようなもの。

優先度1 和室(場所) 外観(項目)・・・正面の開戸がかっこよいので、残したい

優先度2 全体(場所) 構造(カテゴリー)・・・ボルトを使わず、手刻みで加工した材をもちいること。柱が部分的に(傷む場合は)金輪継で直すこと

優先度3 和室(土間) 構造(カテゴリー)・・・梁をみせること。ここで梁を見せなければ意味がないと思う。よけいな内装ボードを取り払う。

この他に、もし可能なら茅葺き屋根を葺き直したい。ということも要望にいれていた。

この希望が設計士さんの挑戦意欲を掻き立て、とうとう民家再生が始まることとなる。

1 伝統工法による再生

150年前に建てられた建物、伝統工法により幾度かの直しを経て、もう100年住める家にしたい。そう考えた。伝統工法には、この建物を、現在まで存続させてきた実績がある。

2 「基本的な間取りは変えない」

建物は、典型的な四つ間取り、写真は、土間から座敷方向を望んだもの、どの部屋も畳敷きで、8畳の部屋が南側に二間、北側の二間が並ぶ間取り、田の字の部屋の並びである。四つ間取りの奥(西側)に、一間ずつ「日の字」に4畳(押し入れを含め6畳)の部屋がつづいている。これら6つの部屋の基本的な並びは、変えないでいく。

3 南北あるいは東西に風が抜けること

現地の地形など風の吹く方向などを考慮し、地元の人にも聞いた。冬は、北から南に、夏は西から東に吹くこと

4 茅葺き民家再生への挑戦

トタンを外し、板金でなく茅を屋根材として葺き直すこと。

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