古民家への道 その3 刻み

現場での刻む 2019年5月

4月に入りいよいよ、構造補強工事が進められました。 屋根瓦を下し、軽くなった骨組みの水平や垂直の均衡をとっていきます。ほとんどの土台は、ほどほどの状態を保ち現存していました。

それでも、虫害により破損している箇所の土台は、交換をすることになりました。 土台の材の役割は、柱を受けること、また水平を保つことを勘案し、大工さんのこれまでの経過から、問題がないだろうと判断をされました。

土台以外の部分で、柱と柱を地面に近い場所で連結する部材が取り付けられました。足固めと呼ばれるこの部材は、どのように付けられたか皆さんはわかりますか?

もちろん、柱が建った状態で部材をいれていくことは簡単なことではありません。ヤトイと呼ばれる接合方法で、足固めの片方に溝(ヤトイミゾ)、柱に長方形の角材を貫通させて足固めの溝に渡すことで固定しています。

建物が完成してしまうと、ほとんど隠れてしまうこれらの主要な構造部材は、屋根や壁・床を支えるいわゆる縁の下の力持ち。隠れてしまうこれらの場所こそ、頑丈にしたい。

大工さんが用意してくれた材は、愛知県産の杉やヒノキの天然乾燥材でした。

やや桃色がかっているこれらの材は、、木の天然油分が抜けていないのです。これは、つまり木の赤みがあり水や湿気に強い、また十分に乾燥させてあり狂いが少ないことから、古い柱材と時間をかけてなじんでいってくれることでしょう。

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